汝は人狼なりや?

噛むや噛まざるや



1:短期決戦と長期決戦

占い師を噛むためには占い師を噛むまでの間だけ、本物の占い師だと思われれば良いのに対して
信頼勝負を仕掛ける場合は、占い師を処刑するまでの間ずっと、本物の占い師であると
村人たちに思われ続けなければなりません

村人たちも真偽がさだかでないうちに、ホンモノかもしれない占い師を処刑することに対して当然躊躇します
信頼勝負では占い師を噛まずに進めることで、どの占い師がホンモノであるかを
村人たちがじっくり考えるための時間を差し出すことになるため
自然と決戦までの期間が長期化することになります

2:潜伏狼に要求されること

占い師を噛んでしまえば、占い騙りの人狼が吊られることになったとしても
残りの狼が吊られさえしなければ、人狼チームが村人チームに負けることはありません
占い師を噛む場合には潜伏狼は「吊られないこと」に集中すれば良いので、幾分シンプルに考えることができます

信頼勝負を行う場合は、これに加えて「占い師に占われないようにすること」に気を配らねばなりません
潜伏狼が早々に占い師に発見され吊られることになれば、その分人狼チームの勝利が遠のき
村人たちに考える時間を余計に与えることになるからです

3:柔軟な作戦変更

疑り深い村人たちに、信頼勝負で占い師を処刑させることは実際には大きな困難を伴います
人狼のいずれか一人でも、村人たちに「ああ、こいつは狼だ」と思われてしまえば
瞬時にパワーバランスを失う綱渡りのような緊張を最後まで持続させねばなりません

ゲームが開始されてから最初の夜が明けるまでの間に
これらの条件をクリアすることができる力量が、仲間にあるかどうかを把握しきることは困難ですし
占い師や村人たちの力量や好みも判断材料となるため、初日夜時点で欲しい情報が揃うことはありません
実際には2日目夜に、ここからどう進めるのかを相談していくわけですが
2日目の昼にすでにCOした占い騙り役を、他の仲間と交代することは当然できません
もし信頼勝負に最期まで徹するよりも、占い師を噛んだほうが勝てるだろうと途中で判断したならば
手遅れになる前に占い師を噛み、占い騙りの人狼を切って捨てることも考えて良いでしょう

もちろん無理を承知で挑むことも、決して否定できることではありません
挑戦を行わずに得られる栄誉などありはしないのですから