汝は人狼なりや?

霊能者の存在



1:信頼勝負最大の敵

村人チームに属する霊能者は、毎晩処刑した相手が人狼かそうでないかを知ることができます
例えば、占い騙りの人狼が「〜〜さんは人狼です」と言って村人を処刑したその翌朝
霊能者は「昨日処刑した〜〜さんは村人です」と報告をすることでしょう
霊能者の言を信じるのであれば、この占い師が偽であると村人たちにバレてしまいます

こうなると人狼チームにとって理想的な状態、つまり
占い騙りを行なっている人狼を「ホンモノだ!」と思ってくれているような状態は望むべくもありません
霊能者が存在する限り、占い騙りの人狼はうかつに「〜〜が人狼だ」とは言いづらい立場に立たされます

2:占い師と霊能者のライン形成

先の例とは異なり、実際に潜伏中の人狼がホンモノの占い師に見つかってしまい処刑された場合
翌朝霊能者に「昨日処刑した〜〜さんは人狼でした」と宣言されてしまえば
ホンモノの占い師がこの時点で少なくとも嘘を言っていない、と霊能者が保証することと
村人チームの敵である人狼チームの戦力を一人分削った功績とを認められ
ホンモノの占い師が村人からの信頼を得てしまうことでしょう

村人たちにホンモノの占い師を「偽だ」と思わせなければならない人狼にとって
これほど厄介なことはありません

3:霊能者の持つ能力の限界

信頼勝負を行おうとする人狼にとって厄介な障壁となる霊能者ですが
村人チームのエースたる占い師に比べ、その能力は制限の多いものとなっています

霊能者の能力は処刑された人物を見定めるものなので
・一つ目は、処刑先の決定は生存者全員の投票で行うため
能力の実行先を個人の裁量で自由に選択できないこと
・二つ目は、ゲーム開始となる2日目の昼にはまだ処刑が行われておらず
村人たちに開示できる情報が占い師に比べ1日分少ないこと
・三つ目は、その前日に処刑された人物が村人だと判明したとしても
すでに処刑された人物はそれ以上ゲームに、能動的に参加できないことです

能動的に人狼や妖狐を発見できる占い師に対して、霊能者の能力は受動的だとしばしば表現されますが
状況次第では人狼にとって、占い師よりも大きな障壁となることでしょう
人狼にとって霊能者は、必ずしも侮って良い相手という訳ではないことを、忘れないでください